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「コロナんちゅ」と生きる。with COVID-19
糸満漁業協同組合「第八春丸」

糸満市の漁師さんの取り組み
糸満漁業協同組合所属
「第八春丸」

糸満市を拠点に沖縄近海で漁業に従事する「糸満漁業協同組合」
マグロやメカジキなど新鮮な海産物を供給。
第八春丸のコロナ禍での取り組みや、漁業の未来への想い

糸満から県内外に
供給してきたが

海に囲まれた沖縄県で、漁業は重要な地場産業のひとつ。昨今不漁がうたわれるも、県外からの声もあり、糸満漁港で水揚げされる鮮魚はその需要に応えてきた。しかしコロナ禍で様相は一変。緊急事態宣言をはじめ、経済活動がことごとく停滞する。県外供給にウェイトを置いてきた分、その影響も大きかったという。「これまでやってきたやり方ではいけない」漁業の在り方を見つめなおす気づきを得た。

未明の糸満漁港水揚げ場。明け方にかけて、続々と帰港する漁船から捕れたばかりの魚介類が並ぶ。衛生面にも細心の注意が払われ、活気と熱気が混じる中での「せり」が行われる。

捕れたての鮮魚を
こども食堂へ

コロナ前、多くは県外へ供給された沖縄の魚たち。今こそ、沖縄の子供たちに味わってほしい。ましてや観光立国をうたう沖縄県、コロナの影響は大きい。とりわけ、ひとり親世帯などは、痛みも生半可ではないという。そこで糸満漁業組合の有志らは、「こども食堂」への無料配布を提案。那覇市を始め、配布実施に動いている。苦しい時だからこそ痛み分けをしながらでも行動すべきだと。

この日、一週間ほどの遠洋漁業から戻ってきた漁船から、大量のソデイカが水揚げされる。漁師から漁業組合職員へと手際よく運びこまれる様は、無駄がなく熟練のものを感じさせる。

県民に魚の味を
知ってもらいたい

「せり」の後の水揚げ場では、地元漁師らによる解体作業が行われていた。その手さばきは見事につきる。供給からもれた鮮魚たちは、家族や身内で食するという。ならば少しでも沖縄県民に行き届かせたい。10年先、子供たちが沖縄で捕れた魚を好きになってくれればと「こども食堂」への無料配布への想いは熱い。強いては沖縄の漁業のために、コロナ禍でもできる事はあるはず。糸満の海風のに揺れる漁船はたくましい。

糸満市の漁師さんの取り組み
糸満漁業協同組合所属
「第八春丸」

〒901-0361 沖縄県糸満市糸満603-1

営業 8:30~17:00

休:日・祝祭日

Photo:Yu Murakami(Ouchi.ltd)

Cording:Shinji Miyahira

Direction&Writing:Seike Ken

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