沖縄八重瀬町のはたおり工房機織(はたおり)工房
しよん
4人の「織物作家」による機織工房
八重瀬町の古民家で作り出される
色鮮やかな優しい空間
沖縄の織物作家が彩る世界4人の織物作家が運営する「機織(はたおり)工房しよん」。沖縄県南部八重瀬町、なだらかな平原を流れる風が心地よい一軒の古民家。縁側から映える美しい織物達が、来訪者を迎え入れてくれる。かつては居間として賑わっていたであろうに畳部屋には、色合い豊かな品々が調和する。当初4人のスタッフで立ち上げた事に由来し、糸(し)が4つ(よん)で「しよん」と名づける。洗練されたデザインに漂う家庭的な雰囲気は、この古民家と4人の空気感があってのもの。県外からのリピーターも多く、手土産持参で毎年のように通ってくれるという。そしてコロナで想いは強くなる「もっとお客様とお話したい」 |
県内有数の観光地「おきなわワールド」にある琉球王国城下町内の古民家で、織物体験や販売を行っていた同期4人が初期メンバー。当時の原形が、現在の「しよん」を形作る。
永く使いたくなる
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工房奥にある土間には機織り機が鎮座、今では美しい織物が生み出されている。穏やかに、それでいて力強く繰り返される織機の動きは、見るものを魅了。そしてデザインの構造に合わせて、微妙な緩急も入れているという。
お客様が望む物を織るコロナ以前「作家の作りたい物」を創作し、お客様に受入れてもらってきた。しかしコロナでのシンプルな気づき、「お客様が望む物」を作って提案する。ECサイトも軌道に乗り、お客様は全国に広がっている。昨年の緊急事態宣言中、街からマスクが消えた。そんな折「しよんの布でマスクを作ってみては」との声を頂く。コロナ禍だからこそ生まれた「しよん」らしいカラフルな織布マスク。「作家の作りたい物」に加え、周囲の皆さんからの声に耳を傾ける。その言葉とアイデアを大切にし、「お客様が望む物」を丁寧に織り続けたい。 |
Photo:Kahori Sasaki
Cording:Miz Tomari
Direction&Writing:Seike Ken